
4年ほど前に、我が家の
黒刺太平丸と、黒刺雷帝を交配して種を取り、それを実生しました。どちらの親も黒刺で、しかも刺の強いタイプだったため、黒刺の子供を期待しての実生でした。実生仕立ての苗をキリンウチワに接ぎ木し、そしてその苗から出た子供を袖ヶ浦に接ぎ木しました。
その苗がこれです。現在6cmほどになっていますが、太くて真っ黒な刺を出しています。新刺は少し赤みが入りますが、その後真っ黒になります。赤い新刺も良いですが、こんな真っ黒な刺もまた良い物です。

同じ時に出た子供が2本あって、それを接いでいました。もう1本がこれです。ほとんど同じようなタイプです。袖ヶ浦は実生接ぎにするには少し私にとっては難しいです。でも3-4cmくらいに苗を接ぐのは一番うまくいくようです。キリンウチワ接ぎで出てきた子供を接ぐのにちょうど良い感じ。この苗は園芸用のプランターに袖ヶ浦の台木を12本ほど寄せ植えしています。接ぎ木はそのプランターに植えられてまま、接ぎました。糸かけの代わりに伸縮包帯で、袖ヶ浦の刺に包帯を引っかけて固定する方法です。これなら1個1個糸かけをする必要がありません。何本か一鉢に寄せ植えしてそのまま接ぐことも出来ます。便利になった物です。伸縮包帯は温室内に1年ほどおいておくと、内部のゴムがだめになって伸び縮みしなくなってきます。1年ごとに買い換える方がいいでしょう。私もゴムの伸びきった伸縮包帯を使用して失敗したことがよくありました。値段は安いのでけちらないで、新しいのを購入することをお勧めします。
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- 2017/06/19(月) 21:53:23|
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エキノカクタス・花王丸の中苗です。
一昨年、カレンダーをプレゼントしたお方からお礼にと頂いた苗です。我が家ではなかなか太平丸系の小苗はうまく育たず、枯れるものが多い中、どうにかうまく育っています。春先には真っ赤な新刺も出てきていました。我が家にも少し大きめの花王丸はありますが、この苗とはまた違うタイプです。太平丸系の苗は個体差が多く、いろんなタイプがあってみんなそれなりに魅力を持っています。花王丸というのは一般的に太くて短めの湾曲した刺を着けるタイプが多いですが、その中でも刺の赤いのは珍しいように思います。
太平丸系の苗の中には新刺が真っ赤なのもあったり、黒いのもあったりと棘色だけでも千差万別です。それに刺の太さ、カールの仕方、いろんなのがあって集めかけたらなかなか終わりません。ただうまく育てるのが結構難しいようにも感じます。特に小苗の時はうまく育ちません。以前は根ジラミが着いたこともありました。一度こじれるとそこから成長しないことが多いです。何かこつのようなのがあったりするのでしょうか。
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- 2017/06/14(水) 21:50:20|
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我が家で一番お気に入りの太平丸系の苗。刺が茶色いので
茶刺太平丸と呼んでいます。刺は湾曲して出ていて結構強いです。刺は短いように見えますが、苗の直径が大きいので結構太くて長いです。苗の直径は約13cm、我が家では一番大きめの苗です。肌の色はコバルトブルーの渋い色。この色合い好きです。
花は2個同時に開花しています。濃いピンクで鮮やかな色です。刺がじゃまをして花の形は少し歪んでいます。花を純粋に楽しむなら、太平丸系でも。刺の短めの花王丸や、翠平丸、尖紅丸などが綺麗に開花して良いかもしれません。まあ、この苗は刺が魅力なので、花はこれで十分です。最近この苗も余り直径は大きくならないようになってきたみたいです。新刺は出ていますので成長はしているはず。直径はもうこれ以上大きくならないのでしょうか。太平丸は15-16cmくらいまで大きくなると聞きます。まあ、これもタイプによって異なるでしょうが、この苗がどれくらいまで大きくなるか見守ってやろうと思います。
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- 2017/06/13(火) 21:39:25|
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我が家の温室では
エキノカクタス・ニコリー系の苗が花を着けています。
この苗はニコリーという名前で入手しましたが、かなり刺が弱めです。まあ、直径が11cmほどありますので、大きさの割には余計刺がひ弱に見えます。太平丸の仲間は直径15-16cmくらいまで大きくなるといいます。それくらい大きくなると、よっぽどのことがないと刺は短く見えてしまいます。
この苗、刺以外はまずまずで、花もよく咲いてくれます。直径6cmくらいの濃いピンクのきれいな花です。いつもながら花の綺麗さには感心します。同じエキノカクタスでも、金鯱は全く異なります。外観もそうですが、花も全く違います。どうしてこの2種類が同じ属に入っているのかよく理解出来ません。以前試しに金鯱の中苗に太平丸の実生小苗を接いだことがありました。最初は少し成長していましたがねしばらくすると成長障害が出てきて、やがて枯れてしまいました。やっぱり相性が良くないのかもしれません。
それでも金鯱、太平丸どちらもやっぱり好きです。ちょっと増えすぎて場所を取るので困っていますが・・・・。
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- 2017/06/01(木) 21:23:30|
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3-5年前、我が家の
太平丸系の苗を交配して種を取り、かなりたくさん蒔きました。太平丸の仲間の実生は、発芽率が良くないことで知られています。そんな中でも何とか発芽した苗をキリンウチワや袖ヶ浦に接ぎました。苗が少し大きくなると、今度は接ぎ下ろしを考えなければなりません。袖ヶ浦は台木を少し残して挿し木すれば着くことが多いのでこれは問題ないところでしょう。問題はキリンウチワ接ぎの方です。
キリンウチワに太平丸を実生接ぎすると、1年から2年は大変生育がよく、刺もきれいな太いのが出てくれます。しかし、2年ほどすると次第に成長が衰え、台木が腐ってくるのが出始めます。台木が腐ってしまってから接ぎ下ろしをするのはまずうまくいかないでしょう。私の所でも何度もやりましたが、台木が腐ると穂の方まで腐りが進行したり、穂の元気がなくなるので、降ろしても根がでないことが多かったです。それ故、台木の元気な内に降ろす方がよいだろうと、今回の接ぎ下ろしをすることになりました。
写真は1ヶ月ほど前の物ですが、良い刺を出しています。ニコリー系の親から生まれた子供の実生接ぎ苗です。赤い新刺が出てきていました。これを台木を全部切り取って挿し木しました。穂の方の背が低いので、台木を全部取り去ると穂の下の方がかなり少なくなります。接ぎ下ろしをするには穂の方から根を出させる必要があります。中途半端に台木の部分が残っているとそこから根を出して、またその台木部分が腐ってきたりすることが心配されます。穂の方から根が出てくれれば、正木と同じ状態で育てられます。
でも接ぎ木で促成栽培された苗なので、うまく根が出る保証はありません。以前に何度か挑戦してほとんどだめでした。今度も期待薄ですが、何とか根が出ることを期待してやってみました。発根促進剤や、万田酵素なども加えていますがどうでしょう。まあ、1年くらい長い目で見て期待しながら待つことにしましょう。
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- 2017/05/30(火) 21:32:58|
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