
秋から冬-春にかけては
マミラリアの季節です。
一般的なサボテンが休眠し始める秋になって元気になってくるサボテン、それこそはマミラリアの疣サボテンたちです。
マミラリアとは疣サボテンという意味だそうです。小さな疣をたくさん出して先端に細かな刺を付けるそんな小型種が多いです。
夏に成長する種類もありますが、多くは秋から春にかけて成長します。その中には秋口からすでに花を咲かせ始め、春先まで次々に開花するものも多くあります。
他のサボテンが休眠しているころに花が咲くものが多いので冬場に温室(またはフレームなど)を華やかにしてくれます。
上の写真は
桃花カルメナエです。通常黄色の花ですがこの苗はピンク色の花で黄色刺に映えて綺麗です。おそらくもう1-2ヶ月すると蕾を出してくるでしょう。去年はまだ小さかったので花も少なかったですが1年で結構大きくなりました。今年は花数も増えてくれるでしょう。
明星の白棘変種、銀の明星です。
まだ秋だというのに花が満開です。白刺に白い花なので余り目立ちませんが花数はかなり多いです。白い刺は刺というよりも毛に近い感じ。元々の明星の刺とは質感が違います。何か他の品種と交配されて出来た種類かもしれません。マミラリアのサボテンもヨーロッパの方では交配されて新しい品種や変種がかなり作出されているそうです。魅力的な変種なら歓迎してもいいでしょう。
姫春星の群生株です。
今年の春にはピンクの綺麗な花をたくさん咲かせてくれました。この夏場も少しずつ大きくなって直径は14cmくらいになりました。最初は株と鉢の隙間が結構あったのですが、大きくなって隙間が少なくなり水やりがしにくくなりました。頭から水をかけると汚れの元です。根元に水やりをしますが、隙間がなくてどうしても刺が濡れてしまいます。次はもっと余裕を持って大きめの鉢に植えた方が良さそうです。
いつも思うのですが、こういう半球状に育った群生株の中央の内部はどうなっているのでしょうか。上に出ている一つの子の寸法は約2cmですが、根の部分までは5cmくらいあります。ということは長さ5cmのひょろ長い苗なんでしょうか。または内部が一つの大きな固まりのようになっていて上の子だけがそこから顔を出しているのでしょうか。よくわかりません。次に植え替えするときに観察してみましょう。
白鳥の単管です。
綺麗なピンクの花を咲かせます。マミラリアでは大きな方で花径も2-3cm あります。
白い刺を密集してはやして真っ白で、花のない時でも綺麗で魅力があります。わたしも好きで集めているうち4株くらいになりました。群生株もいいですが、単管で大きくなっても魅力がありそうです。どのくらいまで大きくなるか試してみたいと思います。

前にも一度ご紹介した
松霞です。その頃からすると一回り大きくなりました。これは30-40年前からの生き残りでその割に大きくなっていません。でもそれは世話をしなかったからで、世話をし始めてからは結構成長しています。この種はどちらかというと夏型のようです。春に花を咲かせて夏から秋に赤い実が出てきます。花は黄白色で目立ちませんが実の方が赤くて目立ちます。自家受精でよく実を付けます。目立たないですがかわいいやつです。
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- 2012/10/31(水) 22:19:31|
- マミラリア
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今年の実生接ぎ苗でご紹介を忘れていた苗がありました。
上の写真は
ヘキラン錦の実生接ぎ苗です。
ごつごつしてこれも変な格好をしています。どうも亀甲ランポーの性質が出ているようです。
棘も少し生えていますが、これは成長と共に消えてくるでしょう。
小さいのに子を4個も出しています。
確かに斑入りに違いないようですが斑柄まではよくわかりません。
ランポーの実生苗の中には稜や疣の感じがいびつだったり、歪んだ形の物が時々出来ます。そういうのをエイリアンなどと呼ぶ場合があるようです。余り好きな呼び名ではないですが、この苗もそんな風なイメージがあります。
出来ることなら普通の形に育って欲しいですが、今のところ先行きは見当が付きません。
亀甲ランポーもそのタイプによって少しだけ段の付くのや、大幅に反り返ったような突起が出来るのがあるようです。いっそそういう特徴のあるタイプになってくれればいいんですが。
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- 2012/10/30(火) 22:47:31|
- ランポウ類
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今年は実生接ぎを結構たくさんやりました。
今回ご紹介するのは比較的遅く7-8月頃になってから接ぎ木した苗です。
上の写真は
ルリ兜錦です。
これもまた変な格好になっています。5-6頭の頭を持っていながら根本は一つの固まりのようです。これを見ていると昔やったドラクエのゲームに出てくるモンスターを連想させます。普通の子吹きなら子を分けて取り出すことも出来ますが、これでは分けることも出来ません。
接ぎ木するまでは普通の苗だったと思いますが接ぐとこんな変なのに成りやすいです。またこれもおもしろいかもしれませんが、何とも奇妙な苗が出来やすいです。

これも同じ時の実生接ぎのルリ兜錦です。
こちらはまあ普通に近いみたいです。でも成長点の形は何か変な感じです。これから変化してきそうな雰囲気があります。普通に育ってくれればその方がいいのですが。
キリンウチワに接ぎ木すると成長が旺盛すぎるためか変な形に育つことが多いみたいです。子吹きしない種類が子吹きしたり石化らしい物になったり、普通の姿のまま育つ方が少ないくらいです。成長は袖ヶ浦などよりもかなりいいみたいですが成長が良すぎてこのような変化が起きるのでしょうか。
一度秋に接ぎ木して成長の鈍ったころの接ぎ木苗と比べてみたいと思いました。

これは前々回に掲載した精巧殿系の実生苗に似ていますが、そうではなくて
自家採種のバラ丸の実生苗を接いだ物です。
精巧殿系の苗の刺はわらじ虫のような格好をしていますが、バラ丸は刺というよりも綿毛のような感じで丸く広がっています。子が1個出ています。もっと子がいっぱい出た群生株にしたいのですが今年はもう成長期がほぼ終わりに近いので来年の春にしようかなと思います。バラ丸も精巧殿も普通に育てると子吹きはあまりしないようですので大きな群生株を作ろうとすると接ぎ木して子吹きさせるのが最短の方法ではないかと思います。バラ丸も精巧殿もどちらかというと成長は遅い方なので、群生株を正木のまま作ろうとすると10年近くかかるでしょう。私はそれまで待てそうにありませんので、とりあえず接ぎ木してやってみたいと思います。

これも自家採種で、
精巧殿とバラ丸を交配した苗です。刺の形も両者の中間的な感じがします。はやして花はどうでしょうか。花も中間的な色合いになるのでしょうか。開花が待ち遠しいですが、来年は無理かな?

これも精巧殿とバラ丸の交配です。上の苗よりも少しバラ丸よりの刺をしています。やっぱり子を1個出しています。このまま育てると2頭の状態で大きくなるのか、もっと子吹きして群生していくのか今のところわかりません。
精巧殿系、バラ丸系の苗を7-8本実生接ぎしましたがこれらの中には上のルリ兜錦のような変な群生株らしきのは現れていません。これは接ぎ台と穂木の相性でしょうか。バラ丸系なら群生株も歓迎できるのですが、こちらには群生株が出ないということで、なかなか思い通りには行かない物です。
今は、何とか来年開花するように保温に努めて、キリンウチワが出来るだけ長く成長するように温度管理をしています。
先日もう温室用の電気温風器を出しました。夕方気温が下がってくるとスイッチが入ります。夜間の温度は外気よりも4-5度くらいは高くなります。
これでキリンウチワの成長期は少しは延びるでしょう。
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- 2012/10/29(月) 22:49:42|
- 接ぎ木・接ぎ下ろし
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先日
亀甲牡丹の接ぎ木苗を買いました。
袖ヶ浦の接ぎ木でしたが、接ぎ下ろしをしようと切って寝かしておきました。
2-3日すると頂部になにやら赤い物が見えます。知らない間に蕾があがってきていまして、今日開花しました。購入したときは全く花の兆しもなかったのですが、頂部の綿毛の中に蕾が隠れていたようです。

鉢に立てかけて写真を撮りました。綺麗な花ですね。
こうやってみると普通の鉢植えの苗に見えます。でもほんとは根無しの切りっぱなしの苗です。

牡丹類というのは花が牡丹に似ているから付けられたのでしょうか。うちにはほんとの牡丹の苗が1本だけありますが、確かに少し似ています。全く同じとは言えませんが強いていえば似ているという程度です。
以前咲いたうちの牡丹の花も載せておきましょうか。

どうですか。ちょっと似てるといえば言えそうですが、こじつけといえば言えそうです。
いや、ひょっとすると牡丹類のサボテンのこの疣の感じが牡丹の花に似ているからかもしれません。この疣の重なりが牡丹の花の感じに似ているのかな。そう考えると納得できる部分もあります。
その2日後、以前からあった小さな実生苗の亀甲牡丹が開花しました。まだ6.5cmくらいで小さいので今年は咲かないのではと思っていましたが、これも知らないうちに蕾があがってきて、急に咲いたという感じです。牡丹類は蕾が現れてから花が咲くまでが非常に早い印象です。ペレキフォラの精巧殿などは蕾が現れてから咲くまで数ヶ月かかりますのでそれに比べて雲泥の差です。

こちらは花弁の中央が濃いピンクで綺麗です。花全体が同じ色よりも上品で品があります。まだ体格も小さいので花も少し小振りです。もう少し大きくなれば花も大きくなってくれるでしょう。

こういう花びらの中央部分が濃い色になる花は、マミラリアの品種にもあります。全然種類は違いますが良く似たタイプがあるのだなーと感心しています。ピンクの中筋の花というのは個人的には私の一番のお気に入りです。
確かロビオプシスの花サボテンにも交配された新種として、こんな花が出来ているとか。それも今度手に入れたいなーなどと思っています。
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- 2012/10/28(日) 23:06:34|
- 牡丹類
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紅葉ランポーのお話のついでに去年実生したランポー系の苗の中に紅葉らしき苗が出ていますのでそれをご紹介しておきたいと思います。
これらの苗は紅葉でない普通の
緑の亀甲ヘキランとの交配した種から生まれています。
それは上の写真の苗です。見た目は紅葉の気配は全くありません。
紅葉の苗が出たのはおそらくこの亀甲ヘキランが紅葉の遺伝子を持っていたからかと思います。他の苗同志の交配の分には生まれていませんので、ただの突然変異ではないと思います。

これは普通の5角のヘキラン型です。成長点が赤味を帯びています。去年の夏頃の実生で、去年は小さいために紅葉かどうか良くわかりませんでした。今年の夏場はわずかに黄色いかなという程度ではっきりしませんでした。それが最近になってだんだん赤味を帯びてきて紅葉らしさが出てきました。昨日の紅葉ヘキランに似た変化です。

この苗は恩塚ランポーの紅葉タイプみたいです。
このときの交配は5角の亀甲ヘキランと三角の恩塚ランポーだったので、恩塚の外観で紅葉の性質が出たのかと思います。このまま育てば赤っぽい恩塚三角ランポーができあがるかもしれません。
赤っぽい恩塚ランポーなんて見たことがないので楽しみにしています。
稜の数は成長と共に増えるかも知れませんが、この赤味がずっと残ってくれればいいのになーと思います。

この部分の苗には4-5本紅葉らしいのが出来ています。恩塚とヘキランの交配のために白点のあるのとないので混じって生えています。いずれもこのまま紅葉が残ってくれればおもしろい苗になると思います。今の大きさは1-1.5cmくらいで普通の緑の苗よりも生長は少し遅い感じです。
これは余談ですが、三角のランポーと五角のランポーの交配では四角が一番多く現れ、三角と五角がそれにまじることが多いみたいです。当然といえば当然ですが、三角もしばらくすると四角や五角になる場合が多く、三角のまま大きくなるのは5-10%くらいのような気がします。

これは別の実生から生まれた苗で、同じ亀甲ヘキランが片親でした。これはほとんど全斑のような感じでずーっとこんなピンクのような色が続いています。大きさは1cm弱からいっこうに大きくなりません。来年には接ぎ木しないと仕方ないでしょう。やっぱり葉緑素の働きがかなり弱いようです。

これもまた全く別の実生の時の苗ですが、いくつかの斑入り苗の中でこれ1本だけ赤っぽくなっていました。これは紅葉とは違うみたいですが、斑入りが赤っぽくなるのも紅葉と似た部分があるように思います。
斑入りでも全く赤くならない苗もありますが、明らかに赤くなる物もあります。
そのメカニズムがどうなっているのかわかりませんが、とりあえずは赤っぽくなるのはそれだけで綺麗でかわいいので良しとしておきましょう。
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- 2012/10/27(土) 22:48:18|
- ランポウ類
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この苗はついこの間まで真っ赤だった
亀甲紅葉ヘキルリランポーです。
今年の3月の写真がこれです。この頃は真っ赤で綺麗でした。

どうでしょうか。とても同じ苗とは思えません。
赤かった肌は黄色になり、しなびて谷間の部分が緑になっています。
元々は真っ赤だった接ぎ木苗を買ったのですが、しばらくはいい赤い色をしていましたが、しばらくすると台木の調子が悪くなってしなびてきました。しばらくはそのままにしておきましたが回復しそうにないので台木を切断し接ぎ下ろしをしました。
2-3週間前にようやく根を出し始めたので植え付けをしましたが、まだ根がほとんど出ていない状態です。
何とか綺麗な赤の状態に戻してやりたいと思うのですが今のところ戻る気配はありません。
紅葉ランポーの色の変化が気温の低下によって起こるとするともうそろそろ赤くなってきてもいいはずなんですが。とにかく根が出て株自体が元気にならないと難しいかもしれません。

こちらは9月に撮影した別の紅葉ヘキランです。これは再掲載ですが、この頃はほとんど緑で、成長点付近が少しだけ黄色っぽくなってきたような状態でした。

それが最近になってかなり黄色の部分が増えてきました。どうやら紅葉が始まったようです。ほぼ同じ角度で撮影していますのでその違いがわかりやすいです。2本の隙間が狭くなっています。それだけ成長したということです。
これは今年の初めからほとんど色づかず、緑のままでした。色の変化はもうないとあきらめていましたが、今頃になってようやく色が変わってきました。
それで前に全く色の付かない紅葉ランポーとしてご紹介したりしていました。それが今年は秋になって黄色っぽくなってきましたので、その後赤味が出てくるかもしれません。
でもこの紅葉ヘキランの色の変化はまだどうしても納得できません。温度の変化で起こるのか、または光線の強弱なのか、株の元気具合でも違うみたいです。
緑から黄色になりそして赤くなる。体の葉緑素はどうなっているのでしょうか。
この色は表面だけなのか、内部まで色が変わっているのか一度試しに切ってみたいですが、そうすると苗を1本だめにすることになります。そんな勇気はありません。
謎だらけの紅葉ヘキランです。
とりあえず苗の元気を取り戻して、色合いの変化を観察することにします。
よく見てればその法則みたいな物が見えてくるかもしれません。
ともあれ不思議なサボテンです。
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- 2012/10/26(金) 22:22:32|
- ランポウ類
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気むずかし屋の
マミラリア・ルエッティーの現在の姿をご報告いたします。
上の写真が数日前の大苗の方のルエッティーです。全く動いていないわけではないですがどうも余りご機嫌は良くなさそうです。子供がたくさん出過ぎているからでしょうか生き生きした感じがありません。下の方は緑が濃いですが、全体にくすんだ感じです。
この苗の去年の8月の写真をご覧ください。

この時は綺麗でした。同じ苗とは思えないでしょう? 子を出し始めていますが全体に緑が綺麗で生き生きとしています。疣の1本1本が元気に伸びています。それに比べて今の姿はどうしたのでしょうか。同じように育てているのですがどこがいけないのでしょうか。よくわかりません。
これから冬に向かってだんだん縮んでくる時期です。去年ももう枯れてしまったと思うくらい干からびて心配させました。思えばそれからずーっと回復していないみたいです。
さて今年はどうした物か。水を切って完全に干あげていた方がいいのか、または温度を上げて水をあげた方がいいのか。迷うところです。

こちらは中苗の方です。こちらは一応緑になって少しは成長しているようです。でも日当たりの良くない場所に置いていたのでちょっとひ弱な感じになってしまっています。
こっちもたくさん子を出して増えてきました。もっと少ない方がいいんですが。果たしてうまく冬を乗り切って来春開花してくれるでしょうか。心配です。

これが一番小さめの苗です。これは大苗から1個外れた子を挿し木した物で、そのため少し歪んでいます。これも子が出すぎです。
来年になって成長を始めたらこの子を接ぎ木して増やしてみようかななどと考えます。でもこの苗は疣が細長くて長いので接ぎ木がしにくそう。やってみないと何とも言えませんが、うまくいけばお慰みです。
それよりも今はこの冬をうまく乗り切れるかどうかが問題です。うまく乗り切れば春の綺麗な花が見られましょうが、こじれると花も咲かないかもしれません。
また経過をご報告します。
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- 2012/10/25(木) 23:00:29|
- マミラリア
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こいつは私の若いときからいる
フェロカクタス・真珠です。
もうかれこれ40年になります。昔から私の所にいるフェロカクタスのサボテンは
王冠竜とこの真珠だけです。私も昔は結構強棘種にあこがれて巨鷲玉や江守、神仙玉などを育てていましたが、なかなかいい刺が出ず、そのうちこじれて枯れたりしました。
最初のころは昔出ていた"シャボテン誌”などを読んで、どうすれば強くていい刺が出るか色々試した物です。
昔は強光線、蒸し作りなどがいいといわれたりしていましたのでハウス(昔は温室ではなくフレームのハウスでした。)の中を湿度が高くなるようにしたりしていたことを思い出します。
その後の20代から50代までのブランクのうちにほとんどが枯れてしまい王冠竜と真珠だけが残ったということです。他の強棘種では以前お話しした金鯱は丈夫で多く残っていますが、フェロカクタスはこの2種だけになりました。これらは乾燥にも強く、植え替えなくても枯れることなく生き延びてくれました。
この真珠は大きさが直径約18cm、高さは30cm弱になっています。その割に老化も少なく結構綺麗です。刺は幅4mmくらいのいいのが出ています。全体にわたって刺落ちらしきのが出ていないのが不思議なくらいです。

去年、成長点付近の刺座の部分に透明な蜜らしきのが出て、それが乾かずにいるうちカビが発生して黒くなってしまいました。蜜を吸い取ろうとしたのですが粘度が高くティッシュなどで吸い取ることも出来ずそのままにしておいたのが良くなかったみたいです。今年も出てきそうな雰囲気です。どうした物でしょうか。

一応毎年赤い新棘を出してきています。花も少しづつ付けます。年老いてもまだまだ健康そうです。何とか綺麗なままいたせてやりたいので蜜が出来たら何とか取り去るようにしなければ。
まだその方法が見つけられていませんが・・・・。
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- 2012/10/24(水) 22:42:57|
- フェロカクタス
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秋は牡丹類の季節です。
とはいうものの、私の持っている牡丹類のサボテンは数えるほどしかありません。
40年前からあるのは
花牡丹?1本だけで、そのほかは最近の苗です。
その40歳の花牡丹?はいっこうに花が咲きません。おまえは本当に花牡丹なのか。花牡丹の名前は花を咲かせるという事じゃないのかといってやりたいです。
この
黒牡丹は去年接ぎ木苗を買ってほぼ忘れていましたが、一昨日、みて綺麗な花を咲かせていて驚きました。まだ3.5cmくらいの大きさですが体と同じくらいの大きさの花を咲かせています。濃いピンクで綺麗です。まだ蕾が5個ほど残っています。一度に咲いたら華やかでしょう。
牡丹類は成長が遅い品種として有名です。中には5cmくらいになるのに10年くらいかかる物もめずらしくないようです。私はそんなに気長に待てないのでとりあえず大きくなった物を購入することになります。でも、買ってすぐに自分で育てたかのように自慢するのも気が引けます。やはりうちの温室でそれなりに大きくしてから紹介したいと思います。そんなわけで少し小さめの苗を購入して育てています。
普通なら実生苗で大きくしたいところですが自分の寿命のことを考えるとそれだけ待てません。接ぎ木の力を借りて育てるのもありかなと思っています。
今年、亀甲牡丹の種を購入しました。種から育てるとそのいとおしさも倍増ですが、果たして花が咲くまで育てられるかちょっと心配です。早めに実生接ぎして成長促進するしかないでしょう。
それと一つご報告ですが、先日
桃花白星に蕾が出ていないとお知らせしましたが、その後よく見ると疣の谷間に小さな蕾を見つけました。7本ほどある苗ほとんどに小さな蕾がありました。
2-3週間で咲くのではないかと思います。
楽しみに待っています。
咲いたらまたご報告します。

写真が暗くてすみません。
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- 2012/10/23(火) 22:33:19|
- 牡丹類
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上の写真は9月27日の今年最終の実生苗の写真です。(再掲載)
このときの実生苗がかなり変わってきましたのでご報告です。

これが昨日10月21日の同じ鉢です。
まだ大きさはさほど変化はありませんがそれぞれの苗に特徴が表れてきました。

これが
ルリ兜錦+白瑞鳳玉xスーパー兜の部分です。誤って2種類の種をこぼしてしまい混ざってしまったので同じ部分に蒔きました。以前はわからなかったのですが、結構斑入り苗が多く出ているみたいです。真っ白い苗は全斑で育たないことが多いですが、一部に斑入りのある苗はいい斑入り苗になる場合が多いみたいです。
よく見ると丸みを帯びた苗と、端がとがった苗があります。丸い苗がルリ兜錦で、とがった苗が白瑞鳳玉とスーパー兜の交配でしょう。おそらく白瑞鳳とスーパー兜の交配の方は稜のとがった形になるようですので形が兜とは違うでしょう。刺も多少残るかもしれません。今でも選別は出来そうです。
かなりぎゅうぎゅう詰めなので植え替えしてやった方がいいかもしれません。これから寒くなりますが温度さえあれば成長はするでしょう。加温すれば冬場でも成長させることは出来るかもしれません。

こちらは
薫光殿の実生苗です。
依然として発芽率は悪いですが、発芽した苗に白く長い毛が生えてきました。こんなに小さい苗なのにこんなに長い毛を出すなんて驚きです。薫光殿と刺なし麗光殿の交配なので中刺の鈎棘が出るかどうかわかりません。今のところ出ていないようですがまだ確定ではありません。これからどんな風に育つのか楽しみです。

こちらは
緋牡丹錦です。確かに斑入りは出ているようですがまだその状態ははっきりしません。何しろ苗がまだ1-1.5mmくらいですので判別がしにくいです。種が小さいので発芽苗も極少です。発芽仕立ては0.5mmくらいです。それが1.5mmに大きくなるには3倍になることが必要です。それに比べて隣の兜錦は最初から2mmくらいあります。大きさのハンデはかなり大きいです。
よく見るとこの中にも全斑らしき真っ黄色の苗がかなりあります。また一部が斑入りの苗もありそうです。
こちらは植え替えせずにしばらく成長を観察します。
あと残りの
兜錦は全斑が多くていい斑入りはほとんどなさそうです。
斑入り苗の種を蒔いてもまともな斑入り苗が出来る確率は結構低いです。
今回は右側のルリ兜錦が結構いい斑入りが出たのでそれで満足です。
今、緑の苗も生長と共に斑が出てくる場合もあります。じっくり見守ることにしましょう。
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- 2012/10/22(月) 23:04:23|
- 実生・採種
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先日
マミラリア・ペレツデラロサエの群生株が元気がないとご報告しました。
昨日、抜いてみると案の定根腐れをしていました。
幸い株全体が腐るくらいまで入っていなくて、腐れは途中で止まっていました。

こんな感じです。
腐っているところを取り去ると切らなくてもスポッと腐っている部分だけがとれました。
なので、そのまま乾燥させて挿し木することに決めました。
やっぱり余り長く元気がないときは根をチェックしてみる物ですね。たまにこういう根腐れもあります。普通に元気なら1ヶ月もすると成長し始めるのですがそれが成長しないということは何か原因があるのでしょう。水のやり過ぎなのか、また植え替え時の根の乾燥状態が悪かったのかわかりませんが、元々購入時から根の状態は良くなかったように思います。本来ペレツデラロサエも成長は結構早いほうですので、うまく成長しないときは根を確認する方がいいんでしょう。
私も、長くサボテンを育ててはいる物の、実質力を入れて栽培しているのは6-7年くらいかもしれません。
20歳代から50代後半まではほとんど休止していたので、まだ初心者と何ら変わらないような物です。
もっと勉強してかわいいサボテンたちを腐らせないように工夫しなくてはとしみじみ思います。
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- 2012/10/21(日) 22:03:37|
- マミラリア
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ここのところの朝夕の冷え込みでヘキルリランポーなどが紅葉してきました。
上の写真は去年の
ヘキルリランポー錦などの実生苗です。みんな同じ時に同じ親からの実生で生まれた兄弟です。結構斑入りが多く半分くらいが斑入りです。
斑入りの苗はどれもかなり赤くなって綺麗です。緋牡丹錦などの普通の斑入り苗でも秋から冬にかけては赤くなることがありますが、それでも赤くならない苗もあります。
本来、紅葉ヘキランは緑の部分が黄色になったり赤くなったりする物らしく、普通の斑入り苗とはまた全く違った物らしいです。
こういう斑入り苗が赤くなるのは紅葉ランポーとは別の現象なのかもしれません。でも黄色の斑の部分が赤くなるのはそれそのものが綺麗で鑑賞価値があります。私は紅葉ランポーそのものの仕組みが今ひとつよくわかりません。緑から黄色に変わったり、赤くなったり、また緑に戻ったり、どんな要因でそうなるのかも理解できません。
でも、私たちサボテン愛好家にとってはそんな難しい話はどちらでも良いことで、要はきれいなサボテンを欲しいということです。私はこんな赤くなったヘキラン錦を綺麗だと思うし、これが好きだということでいいんじゃないでしょうか。
これらはまだ1.5-2cmくらいで小さいですがこのままきれいな状態で育って欲しいと願っています。

斑柄が良くて綺麗なら申し分ないですが、斑柄は平凡でもこの色合いなら魅力があります。こういう赤っぽくなる系統のヘキラン錦は貴重ではないかと思います。
この鉢の中に斑入りはあるけれどまともに五角形になっていない変な苗が5本あります。これらは奇形ですがサボテン栽培の中では貴重な変種として扱われるような物かもしれません。多く実生するとこういう苗が結構現れます。そのままでは途中で枯れてしまうことが多いですが、うまく成長すれば貴重な苗になるかもしれません。接ぎ木でもしてみましょうか。
うまく接げればいいのですが。もう接ぎ木の時期としてはかなり遅いのでどうしようか迷います。
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- 2012/10/20(土) 22:07:20|
- ランポウ類
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去年蒔いた
太平丸の実生苗が少しずつ大きくなっています。
昨日ご紹介した桃花白星と同じ時期に蒔いた
メサガーデンの太平丸SB409です。大きさは1.2-1.8cmくらいです。同じように管理しているのですがマミラリアの品種とは大きさで大きな差が付いてしまいました。
刺は湾曲したいいのが出ています。肌が白く私の好みです。刺の太さがもう少し太ければ申し分ないのですが、まだこれから変わってくるので今後に期待です。中には赤刺系や黄色刺系もあるようです。やっぱり刺は赤い方が見応えがあります。数本実生接ぎしましたが期待したほどいい刺が出てくれません。接ぎ木も台木の成長具合や日照の強さなどで刺の状態、成長具合が大きく変わるようです。来年は出来るだけ日照を強めでやってみたいと思います。

これらの中で一番刺の良さそうなのをアップしてみました。これくらいの刺のバランスでそのまま大きくなってくれれば申し分ないのですが。大きくなるにつれて刺の比率は小さめになってきます。
このままの刺で大きくなってくれますように。

こちらは同じく
メサガーデンのNSL94というナンバーの苗です。SB409に比べて刺が弱いみたいです。それに刺座の数も少ないみたい。メサガーデンの注釈には頂部に毛が多いとなっていましたので大きくなってからの綿毛に期待します。肌色は白くていいので、後は刺がどんなのが出てくれるか強光線で試してみましょう。

これはドイツの
コーレスの種の実生です。
また姿が全く違います。成長点の刺も赤く成らず黄色刺系です。どちらかというと翠平丸に近いみたいです。日本では太平丸の仲間をいろいろな系統ごとに名前を付けて呼んでいますが、海外では太平丸の翠平丸もニコリーもみんな同じ太平丸として扱われています。
これも悪くはないですが刺が黄色いところがちょっと物足りないです。

これは
太平丸・フランクリンです。日本国内で購入した種を蒔きました。
フランクリンというのは産地の名称で、フランクリンマウンテンというところに自生する強棘タイプの太平丸の呼び名だそうです。
白肌タイプや緑肌タイプ、刺の強いのや弱いのなど色々出ています。
やっぱり実生するといろんなタイプが現れます。その中から一番いい物を大事に育てるのが実生の醍醐味でしょう。
この苗で1年と3ヶ月くらいで1-1.3cmくらいです。
やっぱり直径が3cmくらいにならないと本当の姿はわからないように思います。
後1-2年かかるかなー。
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- 2012/10/19(金) 22:28:18|
- エキノカクタス
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前にもご紹介しています
マミラリア・桃花白星です。
先日まで8本を一鉢に植えていましたが、隣の苗とくっついてしまい、変形しそうになったので植え替えしてそれぞれ1本ずつの植え付けにしました。これでようやく一人前の成人になった形です。
一昨年の3月頃の実生ですのでそれから1年半で直径6cmになりました。マミラリアのサボテンは概して成長が早いですが、その中でも特に早い物の一つではないかと思います。同じ時期に実生したマミラリアの他の品種は3-4cm位のものが多いです。同じ時の太平丸はまだ1-1.5cmくらいですのでかなり差が付いてしまいました。
マミラリアのサボテンはこういう風に成長が早いので駄物扱いされることが多く、ベテランの栽培家からは人気がないのでしょう。でも、いい物はいいのです。この成長の早さが育てる楽しみを満足させてくれます。
この桃花白星ですが、花が咲かないと普通の白星と何ら変わりません。もうすぐ開花時期になるはずです。
開花を首を長くして待っています。
この苗の8月の写真を載せておきます。この鉢の中の手前の一番大きな苗がこれです。2ヶ月で目に見えるほど大きくなったように思います。

植え替えは土を付けたままそーと別の鉢に移すようにしてやりました。根は全く切っていません。小さなうちはそのやり方の方がいいように思えます。大きくなって根が鉢一杯になったような場合は切らないと仕方ないですがそれまでは根を切らずにやろうと思います。
早く花が咲かないかなー・・・。
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- 2012/10/18(木) 22:50:39|
- マミラリア
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今日ご紹介するのは単管の
ペレツデラロサエです。
この苗は前にご紹介した群生株を作った際に胴切りした苗の上半分です。
1年半でまた12cmくらいにまで大きくなりました。
私はこのペレツデラロサエが大好きです。My Favorite shings です。
ペレツデラロサエは群生した姿ももちろんいいですが、単管でも魅力があります。でも、円筒形に育ち、成長の仕方によって細くなったり、太くなったりして綺麗な柱状になりにくいです。
太さは6cmくらいまででそれ以上には成らず柱状に育ちます。胴切りをしなければ余り子吹きすることもないようです。
余りヒョロヒョロと背ばかり高くなっても見た目がおもしろくないのでやっぱり胴切りすることになりそうです。
単管の場合、どうしても屈光性で光の当たる方に向いて曲がってきます。こまめに鉢を回して傾きを調整してやりましょう。この苗も曲がってきたので根元に石を挟んで傾きを直して向きを変えています。 鈎棘に引っかけないように注意して動かします。
これから寒くなってくると毛糸の服などに引っかけることがありますので要注意です。まともに引っかけると刺の方か服の方か、どちらかを切らないとだめなこともありますので気をつけてください。

この白い縁棘を密集した中から強い鈎棘を出すところが何とも言えません。鈎棘が黒っぽいのや赤っぽいのがあるみたいです。太く、黒々とした鈎棘の苗を育ててみたいと思っているのですが。
去年から今年にかけて中刺のまっすぐなタイプの種を輸入して蒔きましたが全く生えませんでした。何とかして手に入れたいので来年も実生しようかなと思っています。ペレツデラロサエの種は非常に小さく、また発芽率もかなり悪いみたいです。それで実生苗が余り出来ません。去年の実生苗の中でただ1本だけ生えたのみです。
来年は少し多めに蒔いてみましょうか。
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- 2012/10/17(水) 22:25:42|
- マミラリア
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”白くなってきた”がシリーズになってきたみたいです。
うちの
満40歳の長刺白龍丸です。以前にもご紹介しましたが全体の姿は初お披露目です。
広がりは約30cmになりました。大きくて移動が大変なので温室の中でそのまま撮影しました。
最近特に白い毛が増えてきて、見るからに白くなってきました。毎年2月から3月頃に花を咲かせますが、その準備でしょう、秋からは疣の間の白毛が増えてきます。

これくらい白い白龍丸はあまりないでしょう。つい2-3年前まではそれほど白くはなかったのですが、その頃までは余り世話もせずに、植え替えも10年くらいしないこともありました。2年ほど前から植え替えをして水やりにも気を遣うようにしています。そうするとこの白龍丸君もそれに答えて成長しだし、長い刺と白い毛を増やしてきました。
この白い毛が出てこそ白龍丸の名が納得できる感じです。30-40年前はマミラリアの中でも一番ポピュラーな品種だったのですが、最近は栽培されている方は少ないように思います。こんなに綺麗なのに惜しい気がします。小さな苗の時はちょっと魅力に欠ける感じですが、大きくなると見事になります。
この苗の去年の3月の写真です。

2011年3月21日撮影
これが去年10月の写真です。

2011年10月30日撮影
いかがですか少しづつ白毛が増えてきているのがわかりますでしょう。やっぱりマミラリアは白い毛が一番です。たとえ駄物といわれようといい物はいいのです。
うちの温室にはもう1本長刺白龍丸があります。

これは全く別の苗でこれも20-30年経過しています。大きさは22cmくらい。これも去年まではほとんど白毛がなくてほとんど緑一色の苗でした。今年になってから少し白毛を出し始めて少し白さが出てきました。

この姿は2年ほど前の大株の姿と良く似ています。白毛の具合は苗の個性よりもその成長具合で変わってくるような感じです。
二株共に一時は余りおもしろくないので、もう栽培をやめようかと思った時期もありますが、やめなくて良かったです。
余り高級種でない物でも手をかけてやれば報いてくれる物だなーとしみじみ思います。
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- 2012/10/16(火) 21:55:50|
- マミラリア
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今年の実生接ぎ苗の2回目です。
今年の3月頃、まだかなり寒さの残るころにアメリカのメサガーデンと、ドイツのコーレスにサボテンの種を注文し、4月頃に蒔きました。まだ温度はかなり低い時期でしたが、加温式の育苗器で種まきをしたため発芽はまずまずでした。ものによっては全く発芽しないものもありましたが、トータルでは20-30%の発芽率ではなかったかと思います。輸入種子にしてはまずまずの結果と思っています。
期待したコピアポアの数種類は全く発芽しませんでした。
今日は先日の精巧丸類以外の苗をご紹介します。
上の写真は
五色大統領です。前回ご紹介してから少し大きくなった今は4.5cmくらいになりました。来年は花も期待できそうです。赤い刺が綺麗ですが、テロカクタスの赤刺はしばらくすると色あせて黄色っぽくなってくるみたいです。そのまま赤い色でいてくれればいいのですが。これは他の種類、紅鷹などでも言えるみたいです。出来るだけ色あせの少ない系統を増やしたいものです。

こちらは
白刺大統領です。3.5cmくらいに成りました。白刺というよりも黄色に近い色合いです。五色大統領も刺が色あせたら同じような色になるみたいです。花が大統領と同じなのかどうか観察してみましょう。おそらく来年になれば確認できるでしょう。

マミラリアの美花種、
テトランシトラエです。まだ余り日本で知られていませんのでどんな風に育つのかもよくわかりません。今、直径は3cmくらいですが少し背が高くなってきました。余り径が太らず柱状に成るみたいです。2本接ぎましたが片方は1個子吹きしています。1本は子吹きなしです。子吹きが旺盛ならキリンウチワに接ぐとすぐに子吹きすることが多いので,元々は子吹きの少ない品種かもしれません。これも来年春の開花を期待しています。綺麗な花のようですので楽しみです。

これは袖ヶ浦に接いだ太平丸類です。
雷帝と太平丸の交配です。赤く太い刺が出てきました。刺の出始めは折れ曲がったようになっています。どうもこれがなぜ起こるのかよくわかりません。少し大きくなってくると直るようですが。
肌色は濃い緑です。白っぽい色合いだともっといいんですが。

こちらは前にもご紹介した
太平丸の石化らしき苗です。大きさは4cmx5cm位になりました。
この苗は接いだときは普通の苗でした。それが接ぎ木するとどういう訳かこんな風になりました。どうもこの原因は接ぎ木したことに要因があるように思えます。普通子吹きをしない太平丸が子吹きしたりするのもちょっとおかしいところがあります。本来の実生苗の生長の仕方と接ぎ木で無理やり早く成長させるのでは,苗本来持っている性質が変わってしまう部分があるのかもしれません。太平丸などは子吹きしないで単管のまま早く大きくなってくれればいいのですが,子吹きが多くて直径の方は思うように太ってくれない場合が多いみたいです。これは袖ヶ浦よりもキリンウチワの場合に強く感じます。
でもそのためにたくさん出来た子を接ぎ木して苗が増えたりもしますが、どうなんでしょう。要はこの現象をうまく利用したもの勝ちということでしょうか。

同じ
太平丸と雷帝の交配ですがこちらは太平丸系で棘がカールしています。私の好みとしてはこちらの方が好きです。上の2本の太平丸系の苗は共に約3cmです。半年で3cmというのはまずまずでしょうか。
でもこれからの4-5ヶ月はほぼ休眠に近いので、これが1年間の成長ということになりそうです。
肌色は緑系です。
私が春の初めころに実生するのは、春から秋にかけての成長期を出来るだけ長く利用して、その間に大きくしてやろうと思うからです。これが十分に温度の上がった6-7月頃の実生だと、本格的な成長期は半分くらいになってしまいます。これでは貴重な成長期を半分無駄にしているようなものです。
まだ他にもありますが遅れて接ぎ木したのはまだ本格的に成長していません。もう今年の成長は余り望めないので後は保温に努めて少しでも冬場に成長させてやりたいと思っています。
ある程度温度が下がるとキリンウチワは成長を休止するみたいです。袖ヶ浦は少し温度が下がってきても少しずつ成長するようですので、水を切らさないようにやる予定です。
キリンウチワは休眠するでしょうが、少しは水をやった方がいいと思っています。余り断水すると葉を落として、来年の成長も鈍るように思います。
冬場の温度管理と水やりはいつまでたっても難しいです。
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- 2012/10/15(月) 22:49:35|
- 接ぎ木・接ぎ下ろし
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今年、輸入種子で色々実生しました。
ドイツのコーレスから購入した種はそこそこ発芽しました。接ぎ木しない実生苗はまだ2-4mmくらいと小さいですが、その中で実生接ぎした苗は少し大きくなってそれぞれの特徴を出し始めています。今日はそれらの中から
ペレキフォラ・精巧殿の仲間の苗をご紹介します。
コーレスのカタログには精巧殿の仲間だけで10種類くらい品種が掲載されていました。もちろんそれらは英語表記で、品種の説明などは全くありません。ただ、精巧殿の変種として品名が載っているだけです。その品名はおそらく人の名前だろうというものが多く、結局どのような違いなのかは全くわかりません。
Pelecyphora (Turbinicarpus) pseudopectinatus var...........
という具合です。
とりあえずそれらの中から7種類を購入しました。
幸いそれらはまずまずの発芽率でそれぞれ数本の苗が生まれました。その中から5月から6月にかけて1-2本をキリンウチワに接ぎ木しました。
それらは今、5mmから12mmくらいになり少しそれぞれの特徴が現れてきました。
品種は割愛しますが写真でご覧ください。
一番上は標準的な精巧殿らしい苗です。特有のわらじ虫風の刺が出てきました。

こちらは小さいながら子吹きしています。刺の形は少し違うみたいです。

これは子吹きしないで少し大きくなっています。今12mmくらいです。白い刺が密集して綺麗になりそうです。

こちらは大きめの子が付いて2頭構成です。棘は全体に毛が生えているような感じで少し感じが違います。マミラリアの白星に少し似ています。

これはわらじ虫の足に相当する部分がまっすぐなタイプみたいです。また少し雰囲気が異なります。

これは刺の部分が小型みたいです。大きくなると違いがはっきりするでしょう。

これは上の苗と似ています。標準的な感じです。

これは今までのものと全然違います。これまでのものは精巧殿の仲間という感じでしたがこれはツルビニカルプスのサボテンという感じです。
最近、ペレキフォラとツルビニカルプス属が統合されたという話を聞きました。私はツルビニカルプスのサボテンを持っていませんのでよくわかりませんが、花はよく似ているみたいです。ただ棘の感じは全く異なりますのでどうも同じ属とは思えないのですが。
この苗は鈎棘で縁棘が白く放射状に出ているのでちょっとマミラリアのペレツデラロサエを連想させます。どんな感じに育つのか楽しみに見守ります。

これも上の苗と似ています。中刺がないようですが、これから出てくるのかもしれません。刺の感じは精巧殿の生え方に似ています。でも刺が長いので雰囲気は全く違います。

これも鈎棘です。強い鈎棘が出て独特の雰囲気があります。周りの白い刺も強くて精巧殿の仲間とは思えないような姿です。
精巧殿の仲間は比較的小さなうちから花を付けます。おそらく2cm前後で開花するでしょう。これらの実生接ぎ苗もうまくいくと来年の春に開花するかもしれません。それぞれが大きくなってその特徴を出してくると違いがはっきりしてくるでしょう。
花もそれぞれで違うかもしれません。
楽しみに待つことにしましょう。
これらはみんなキリンウチワの接ぎ木です。キリンウチワは温度さえあれば冬でも少しは大きくなるでしょう。今年は加温を強めにして過ごさせてやろうと思います。
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- 2012/10/12(金) 21:25:42|
- 接ぎ木・接ぎ下ろし
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前にご紹介した
ストロビランサスです。
うちのストロビランサスはもう3年目になります。大きくなったのはいいんですが背丈が大きく成りすぎて扱いにくいです。そのくせ茎は細くひょろひょろして風が吹いたら倒れたり折れたりします。大きさは広がりが幅1mくらい、高さは80cmくらいになっています。
先日の強風で枝が1本折れてしまいました。ちょうどいい機会なのでこれを挿し木にしてみようと思いました。

去年挿し木をしてみましたが、普通に土に植えた場合は2本のうち1本だけしか付かず、それも2-3ヶ月くらいしおれたようになってしまっていました。何とか1本は根付きましたが挿し木そのものが難しそうでした。
今回は少し違う方法でやってみようと思い、バケツに水を入れそこにつけておきました。ストロビランサスは高温多湿が好きな植物とのことなので、いっそ水に浸けた方が根を出しやすそうに思いました。
最初は葉がしおれたようになっていましたが、2-3週間で葉がピンとしてきました。よく見てみると幹の途中から根を出しています。

おそらくこれを土に挿したらうまく根付いてくれるでしょう。
今年はサボテンでキリンウチワの苗を水に浸けておいたら根を出したことがありました。同じ方法でストロビランサスも根を出すことがわかりました。これなら直接土に植えるよりも確実で失敗がなさそうです。
今年ストラロビランサスの苗が1本枯れてしまいました。おそらく乾燥のためだと思います。ストロビランサスは乾燥に弱いようで、土が少し乾き気味になるとすぐに葉がしおれてきます。その状態が1-2日続くと枯れてしまう場合もあります。夏の暑い日に水やりを忘れると取り返しが付かないこともあります。そういうときはいっそ腰水(鉢の下に受け皿を置いて水をためておくこと)にした方がよいかもしれません。
来年はこの方法で挿し木してもっと背の低い充実した苗を育ててみようと思っています。
なおストロビランサスは夏型の植物ですのですこし涼しくなってくると葉の色が褪せてくるようです。冬にはほとんど葉を落とします。でも0度前後までは大丈夫みたいです。冬は部屋の中に取り込んで凍らないようにします。また来年の春には元気に綺麗な葉を出してくれるでしょう。
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- 2012/10/11(木) 22:58:34|
- 野菜と花の栽培
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うちの温室には今2株の
ペレツデラロサエの群生株があります。
こちらは去年の春に胴切りをして子吹きさせた苗で、1年間でかなり大きくなりました。
もう広がりは10cmを超えています。別に接ぎ木しているわけでもなく普通に育てていますが成長が早いです。同じ頃に同じように胴切りした豊明丸に比べると少し負けますが、でも十分な成長具合です。
まだ1頭あたりの大きさは3-4cmですので白毛は余り出ていません。これで白い毛がいっぱい出ればかなり見事になるでしょう。おそらく来年の早春には開花してくれると思います。楽しみに待ちましょう。
ついでに去年7月のころの写真を載せておきます。

これが1年でこんなになるとは驚きです。ペレツデラロサエは成長が少し遅めだと思っていたのですが、うまくはまると結構早く大きくなります。

一方こちらの群生株は去年からほとんど大きくなっていません。もう大きさでは上の株に抜かれてしまいました。
これは去年の春に群生株になったものを購入したのですが、最初のうちは結構新棘も出て大きくなっていました。それが今年の春に植え替えしてからはほとんど動きなしです。新棘もほとんど出さず大きくなりません。ただ白毛は多くでて綺麗ですがちょっと生気がありません。
やっぱり生き生きと成長していると魅力的ですが、成長していないと何となく魅力に欠けます。そういえば植え替えの時に根が貧弱だなーと感じていました。結局そのまま回復していないみたいです。一度掘りあげてチェックしてみましょう。
根が弱っているときはどうすればいいんでしょうか。栄養剤を付けたりメネデールなどを付けてみましょうか。
サボテンたちも一度ご機嫌を損ねると回復が困難な事が多いみたいです。何か特効薬でもないでしょうか。
先日買った「阿寒の恵み」なども効果あるかもしれません。一度試してみましょう。
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- 2012/10/10(水) 22:49:57|
- マミラリア
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3日ぶりに出張から帰って参りました。
年に1度だけ催しがあり3日の出張をしています。年を食ってくるとだんだん出張がしんどくなってきます。
3日ぶりにサボテンの温室を覗きました。どうやら何ともないようです。水やりも換気も出来ませんので一応窓を開けて網戸にしておきました。まだ温室を閉め切っていると中は40度近くまであがります。余り高くなると日焼けが心配です。温室の窓を開けたままにしておくと夜は20度くらいまで下がりますが、これくらいならまだ温度は大丈夫でしょう。出来れば昼夜を通して高めにしておく方がサボテンにはいいと思いますが。
野菜畑の方の状態も確認しました。まだ少しトマトがなっていましたので収穫しました。冬野菜は植える量が少なめなので、トマトを植えている部分はそのままにしています。まだ木が生きていますので少しずつトマトが取れます。寒くなるとなかなか赤くならないようになってきますが、まだ新しい実がいくつか成っていますので置いています。今の時期でも良く熟したトマトはおいしいですよ。
先日蒔いた野菜の種の中で小松菜だけがかなり大きくなっていましたので間引き菜として取りました。種を蒔いて直ぐに不織布のシートをかけたのですがそれでも中に少し青虫が発生していました。途中で風にシートが飛ばされて時にモンシロチョウが卵を産み付けたのでしょうか。やっかいなことです。しようがないので1回だけ薬を蒔きましょうか。
今年は蒔いた種を蟻に取られたりして蒔き直した分、成長が遅れ気味です。来年は対策を考えないといけません。
小松菜はおひたしにしていただきました。大きな小松菜よりもおいしいと家内にも好評でした。
サボテンの方は写真が撮れませんでしたので次回にまたご報告します。
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- 2012/10/09(火) 22:48:23|
- 野菜と花の栽培
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皆さんは
阿寒の恵みという肥料をご存じでしょうか。
これは阿寒湖のほとりで取れるカルシウム・ミネラルを主体とする植物用の天然補助肥料です。
主要な成分は太古の昔の海の貝類、苔虫類などの化石が堆積したものだそうです。それが長い年月で隆起して、陸地となり阿寒湖のほとりに現れたものとのことです。この中には貴重な天然のカルシウムやミネラル分が豊富に含まれ、肥料や飼料に利用されているそうです。
私がこの肥料に注目したのはずーっと以前のテレビでの特集を見たからだったと思います。
この阿寒湖のほとりでは、毎年野生の鹿などが一年に一度だけ現れてこの付近の土を食べにくるという報告がありました。それを不思議に思い学者がその土を分析すると、他では中々手に入らないミネラル分や稀少な栄養素が豊富に含まれていることがわかったそうです。
これは動物が必要とする稀少な栄養素がそれに含まれていて、野生の動物が本能的にその栄養素を欲してそこに食べにきているらしいことがわかったそうです。
このことから、他では手に入りにくい稀少な栄養素が注目され、家畜の飼料に混入する製品が生まれたり、植物用としても有効なことがわかって色々利用され始めています。
こういう稀少な栄養素がどういう働きをするかはなかなか証明するのが難しい所があります。一般的な窒素カリウム、リン酸などと違い直接的に作用するものではないので、少し広まりにくいようです。
私がこれを初めて使用したのは5-6年前のことです。その時はサボテンはまだ余り熱を上げていない時期で、主に野菜に使用していました。その頃に野菜はそれなりに良くできたと記憶しています。しかし、その後この阿寒の恵みを扱っている方がリタイヤされて、入手が難しくなってそのままになってしまっていました。
最近ようやく別のルートから入手が出来るようになり、気になっていたこの阿寒の恵みをもう一度使うことにしました。

この製品の見本としていただいた原石の固まりです。貝や貝に似た白い化石みたいなものの固まりです。砕くと砂状になります。

これが製品です。白い砂状です。
最近の植物への効果では水田に入れて米の取れる量が増えたとか、野菜に使用して生育が良くなったとか、果物が甘くなったなどが報告されているそうです。
また私の住んでいる地域にはゴルフ場がたくさんありますが、そこでは日陰の部分で芝生の生育が良くない部分にこれを入れると、明らかに生育が良くなり他の部分との差がなくなったそうです。
私はこれを野菜とサボテンに使用してみようと思っています。カルシウムやミネラル分がどれだけ効果を発生するかははっきりしませんが、何となく丈夫になったとか、刺が良くなったなどという効果が出ないかと期待しています。
もう今年の野菜の植え付けは終わってしまいましたので、野菜への使用は来年からになります。サボテンは少しづつ用土に混ぜて使用を初めています。
もしこれに興味のおありになる方はネットで検索されるか、わからなければ私宛コメントいただけば入手ルートをお知らせいたします。
*明日から仕事で東京へ出張です。しばらくブログ更新できません。ご了承ください。
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- 2012/10/05(金) 22:18:25|
- 肥料・栄養剤
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秋になり、涼しくなってくると
ギムノカリウム・緋牡丹錦の赤さが増してきたようです。
この苗は斑入り部分が多く、緑の部分はほんの少しだけしかありません。そのため葉緑素が少ない分成長が遅いみたいです。他の緋牡丹錦の苗もありますが、葉緑素の多いものほど成長は早いみたいです。

これが去年12月の写真です。この頃からすると少しだけ大きくなっているかなという程度です。結局今年は花を咲かせませんでした。これよりも小さな苗の方は花を咲かせて種が取れました。どうも斑柄が緑の部分の少ない苗は花も咲かせにくいみたいです。うちのルリ兜錦もそうでした。
でも、この色は格別です。真っ赤な緋牡丹錦がよく売られていますが、それらは葉緑素がないため接ぎ木でしか育ちません。少しでも緑の部分があれば接ぎ木しなくても育ちます。やっぱりサボテンは接ぎ木したものは邪道なのでしょう。そういう私もいっぱい接ぎ木していますが、ゆくゆくは下ろして正木の状態にします。
この苗は私の実生ではありませんので正確にはその素性がわかりませんが、おそらくカキコでしょう。緋牡丹錦は大きくなると良く子を出します。それを挿し木すればすぐに数を増やせます。でも、カキコの場合は親株の斑柄以上のものは出来にくいようです。
本当にいい斑柄の苗は実生によって生まれると思います。やっぱり実生はそんなところが楽しみです。
今年緋牡丹錦の種が取れましたので蒔きました。先日ご報告したとおりです。種が細かく数はかなりたくさんありましたので、50個づつほど2回に分けて蒔きました。
2回とも発芽は良好でしたが、何しろ種が小さい分、発芽した苗も小さくまだ1mm前後です。今の状態では斑入りかどうかも判別できません。苗の色をみると一応緑色をしていますので全斑ではないようです。少し色の薄いのと濃いのがありますので斑入りが混じっているように見えます。兜丸などは種が大きいので発芽仕立てでも2-3mmあります。ギムノのサボテンは種が細かいのである程度の大きさまで大きくなるのには結構時間がかかります。本来成長は比較的早いので2-3mmになれば育てるのは難しくないでしょう。
かくいう私も新天地くらいしか実生したことがないので、余りえらそうなことは言えません。少なくても新天地の成長は早いです。
また緋牡丹錦の実生苗の斑柄などがわかってきたらご報告します。
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- 2012/10/04(木) 22:57:25|
- ギムノカリウム
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キリンウチワの水耕栽培の経過をご報告したいと思います。
前回水耕栽培の方と、土に植えた方を同時に実生接ぎして、スーパー兜の苗を接ぎました。
その後、一応正常に活着して少しずつ大きくなってきています。
実生接ぎの場合活着が100%うまくいっていると、台木から子吹きをほとんどせずに穂の方だけが大きくなっていきます。微妙に活着が不十分な場合、養分が十分に穂の方に送られず台木から子吹きが多くなります。まめに出た子を取ってやれば穂の方の成長は徐々に良くなってきます。
上の写真は水耕栽培の方ですが活着が少し不十分なのか台木の子吹きが多かったです。それでも少しだけ大きくなり、スーパー兜独特の白点が出始めました。ちょっと期待できそうです。大きさは6-7mmです。

こちらは土に植えた方です。
大きさは1cmを少し超えたくらいでこちらの方が大きいです。
ちょっと黄色っぽい毛が密集して、その中から子吹きが始まっているみたいです。奇妙な格好でどんな姿に育つのか全く想像できません。こちらは台木の子吹きも少なく活着がいいみたいです。成長が良すぎると子吹きすることが多いようなので、そのせいかもしれません。
接ぎ木する前の状態でも土に植えた方が少し成長が良かったので、全体の成長具合も水耕栽培よりは土植えの方が結果は良好なようです。
ただし、水耕栽培は全く未知の方法なのでその液肥の割合、その管理など十分でない部分が多かったのではないかと思います。理想的な水耕栽培の管理方法でやれば土と同様かそれ以上の結果もあり得るのではないかと感じました。

現在の水耕栽培の方の根の状態です。キリンウチワの特徴か、長い根が出ずに枝分かれした短めの根がたくさん出ています。これ以上水耕栽培を続けても余り意味がないので今回でやめて土に植え直そうと思います。

この水耕栽培の方の苗をよく見ると下の方に気根らしきものが生えていました。普通に土に植えた状態ではみたことがないので水耕栽培が何らかの影響しているのかと思います。
でも、砂漠の植物いうイメージのあるサボテンの仲間が水に直接根を張ることは普通は考えられないことです。このキリンウチワだけなのか、または他のサボテンでも可能なのかわかりませんが、サボテンの仲間にも水の好きな品種があるということがわかっただけでも意義があったと思います。
また土に植えた場合でもキリンウチワの場合は土をほとんど乾かさないくらいの方が成長には良さそうです。余り乾燥させすぎると葉が落ちてしまい、成長も遅くなるようです。
キリンウチワには水と肥料をいっぱいやって、高温多湿で育てるといい結果が出そうです。来年はその方針で、またやってみたいと思います。
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- 2012/10/03(水) 22:28:15|
- 接ぎ木・接ぎ下ろし
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今日は昨日の続きでうちの兜丸の仲間のご紹介です。
上の写真は
スーパー兜です。白点がかなり密で結構白くてきれいです。元々は接ぎ木でしたが今年おろして見た目も良くなりました。
スーパー兜と呼ぶのは兜丸の白点が繋がったり大きくなったりしたものの呼び方でしょう。それらの中にもいろんなタイプがあります。真っ白な雪をかぶったようなものをアルプススーパー兜と呼ぶようです。この苗はその系統ですが真っ白というには少し白点が少なめです。この苗を元にして交配すればそのような真っ白な苗も出来るかもしれません。
こういうのは白さが命なので白点が汚れてしまうと致命傷です。水やりは白点が濡れないように慎重にやる必要があります。もし濡れた場合は布か綿棒などで水分を吸わせて出来るだけ早く乾かすようにします。濡れたまま時間が経過すると汚れやすいです。黒カビが発生するともう元には戻せません。梅雨時が一番気をつけないといけない時期です。

こちらも元は接ぎ木でした。今年接ぎ下ろしをしています。
この苗のように地肌の緑の部分が多く見えているスーパー兜を
ルリスーパーなどと呼ぶようです。スーパー兜とルリ兜を交配して作られたからなのでしょう。疣と疣が白点で繋がった苗などが珍重されるようです。
今年この両者を交配した種を蒔きました。今のところ濃い緑一色の苗が生えています。まだ白点は出ていません。おそらく1年もすればどんな顔になるかある程度わかってくるでしょう。スーパー兜はその変化の度合いが大きいので生まれてくる子がどんなになるか楽しみです。 またスーパー兜とルリ兜錦を交配した種も蒔いています。何本か斑入りも生まれているみたいです。スーパー兜の顔で斑入りなんてのもおもしろいでしょう。生まれてきた子の成長を楽しみにしています。
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- 2012/10/02(火) 21:54:48|
- 兜丸類
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今日はうちの兜丸類の紹介をさせていただきます。
私がかつて40年前頃に育てていた兜丸はずーっと前に枯れてしまっています。ランポー系の苗はほとんどが生き残っていますので、同じアストロフィツム属の中でも栽培の難しい方なのだろうと思います。
ということで今いる兜丸系の仲間は2年半くらい前以降に入手したのもばかりです。過去の栽培技術の未熟さ故に余り自慢できる所ではありませんが、2年前からは私なりに何とか育てていますので、細かいことには目をつむっておつきあいください。
これは
USW兜として入手した苗で、結構気に入っています。2年半ほど前に6cm位の苗を入手して今やっと8.5cmくらいになりました。順調とは言えませんが少しずつ大きくはなっています。
ISWとは岩田スノー・ホワイトの略だそうです。私も詳しいことまでは存じませんが、兜名人の岩田さんが作られた雪のように白い兜丸ということだそうです。確かに白点が雪のようで白くきれいです。ちょっと汚れている部分もありますがお許しを。全体を真っ白に育てるには結構難しいものです。
肌に水がかからないように根本に水やりしたりしますが時々は濡れてしまうこともあります。
また疣の部分は水がかからないようにしても少し茶色っぽくなっています。これは元々そういう遺伝子を持っているからでしょう。ネットで名人と呼ばれるお方の苗をみると全身真っ白なものもあるようです。これは多くの実生苗から選抜を繰り返して得られる貴重なものだとか。やっぱり簡単に真っ白な兜は出来ないのでしょう。
私もこの苗を親にしていい兜錦などを得ようとかなり実生しました。斑のでない苗の中にも白点がかなり多いのが出来ています。まだ1-2cmのためはっきりした特徴は現れていませんが、少しは期待できそうな苗もあります。
サボテンの場合、実生して小苗が一人前になるまでに少なくても3-4年かかります。接ぎ木すれば1-2年でかなり立派になりますが、本来は接ぎ木しないで育てるべきでしょう。実生を繰り返していい系統の苗を選抜していくというのは、言葉では簡単ですが大変な時間と労力が必要です。
さて私にどこまでそれが出来るかわかりませんが、地道にやるしかありません。
この苗も今年の初めちょっと弱っていまして、根本の部分にくびれが出来てしまいました。大分回復してきましたが、まだ少し残っています。どうやら春の植え替えが早すぎたようです。名人と呼ばれるお方は兜丸系の苗の植え替えを4-5月頃にされるとか。私は今年、はやく成長させようと2月に植え替えをしてしまいました。寒い時期に植え替えをすると成長開始が遅れるようです。やはり品種によって植え替え時期は変えた方がいいんでしょう。
マミラリアなどは冬場も結構成長しますので2月頃の植え替えで大丈夫そうですが、みんなそういうわけにはいかないのでしょう。
また植え替え時に兜は根を短く切ってしまった方がいいという話も聞きます。私はどうも怖くてそこまで出来ません。当分は少し根をそろえるくらいでやっていこうと思っています。
来年の春うまく植え替えが出来てくびれが解消できるでしょうか。ちょっと心配です。
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- 2012/10/01(月) 22:58:19|
- 兜丸類
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